船殻工事

古川工業が主力として手がけているのが「船殻工事」です。船殻工事とは、船の骨格や外側(外板)を組み立てる工程であり、船の基本構造を築く重要な作業です。鋼材を切断し、曲げや溶接といった加工を施しながら、船体ブロックを一つずつ製作していきます。完成したブロックは船台やドックに運ばれ、他のブロックと組み合わせて1隻の船体へと仕上げていきます。精密さと力強さの両方が求められる仕事であり、私たちはこれまでの経験と確かな技術で高品質な船づくりに貢献しています。

船殻工事

ブロック積み

造船におけるブロック積みは、あらかじめ工場で製作された鉄のパーツを巨大なパズルのように積み上げていく作業です。船体を複数のブロックに分割して組み立てることで、効率的に作業を進めることができます。クレーンや重機を使い、ミリ単位の精度で接合部を合わせていくため、高度な集中力とチームワークが求められます。一つひとつの作業が積み重なり、やがて大きな船の形が現れる過程には、大きな達成感があります。

溶接

造船業における溶接は、船の骨組みや外板をつなぎ合わせる重要な工程です。高い気密性と強度が求められるため、正確で安定した技術が必要となります。使用される溶接方法も多岐にわたり、作業箇所や材質によって適切な手法を使い分けます。安全管理や品質確認も徹底されており、一つひとつの溶接が船の安全性に直結します。熟練の技術を駆使して、何十年も海で活躍する船を支える、やりがいのある仕事です。

塗装

造船における塗装は、船体をサビや腐食から守る重要な工程です。海水や風雨に長期間さらされる船にとって、塗装は単なる色付けではなく、耐久性と安全性を確保するための保護膜となります。下地処理から塗料の選定、厚みの管理まで、細かな工程を丁寧に積み重ねることで、高品質な仕上がりを実現します。完成した船が海を走る姿を見るたび、自分の仕事が支えている実感を得られるやりがいのある作業です。